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もう配色で迷わない!デザインの配色を学んでセンスの良い色選びへ

色選びをするとき、どんな色を選べば良いか悩んだことはありませんか?

「完成したデザインが思っていたのと違う…」「なんだかダサいかも…」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、それは配色センスの問題ではなく、色の「知識」が不足しているからかもしれません。

配色に必要な「知識」とは?

もう配色で迷わない!イラストの配色を学んでセンスの良い色選びへ

色選びにセンスが必要だと思い込んでいる方が多いですが、実際には「経験」と「知識」が色選びの鍵を握っています

色相や明度、彩度といった基本的な色の特性を理解し、適切に使うことができれば、誰でもセンスの良い配色を実現することができるのです。

色相、明度、彩度の基礎知識を理解しよう

まずは、色の基本要素である「色相」「明度」「彩度」を理解しましょう。

色相

赤や青、黄色などの色味を表す要素です。色相環と呼ばれる円状の配色図で、色味の関係を確認することができます。

赤や青、黄色などの色味を表す要素です。色相環と呼ばれる円状の配色図で、色味の関係を確認することができます。

明度

色の明るさを表します。明度が高いと白に近く、低いと黒に近くなります。

色の明るさを表します。明度が高いと白に近く、低いと黒に近くなります。

彩度

色の鮮やかさを示します。彩度が高いほど鮮やかで、低いほど灰色に近づきます。

色の鮮やかさを示します。彩度が高いほど鮮やかで、低いほど灰色に近づきます。

これらの特性を理解すれば、頭の中にあるイメージを正確に再現することが可能になります。

色の心理効果を使って印象的な配色を

色にはそれぞれ心理的な効果があります。例えば、赤は情熱や力強さを、青は冷静さや知性を感じさせます。これらの効果を活用して、見る人にイラストの意図を正しく伝えることができます。

色の心理効果を使って印象的な配色を
イメージ
赤色力強さ、情熱、活力。スポーツやアクションシーンにぴったり。
ピンク優しさ、愛、幸福感。可愛らしいキャラクターや穏やかなシーンに最適。
青色知性、誠実、清潔感。冷静さやクールな印象を与える配色に。
緑色自然、調和、癒し。リラックス感や穏やかさを表現するのに効果的。
紫色優雅さ、神秘、気品。高貴で大人っぽい印象を与えるほか、神秘的で妖艶なシーンにも効果的。
純粋さ、無垢。シンプルで洗練された印象を与え、清潔感を表現するのに最適。
ingectar-e (著)最初に1色主役の色を選んで、それに合わせる色をチョイスできるカラーデザインブック。 これだけでイメージしている色をオシャレに見せることができます! 仕事や日常で使うデザイン、イラスト、POP、ハンドメイド、プレゼン資料から、SNSやファッションまで幅広く応用できます。

色の調和を取るための配色テクニック

配色を成功させるためには、色の組み合わせとバランスが重要です。ここでは、イラストに役立つ3つの配色テクニックを紹介します。

配色の基本バランス「70%、25%、5%ルール」

配色に悩んだときは、色のバランスを「70%、25%、5%」で分けると良いです。このバランスで色を使うことで、まとまりのある印象を作ることができます。

配色の基本バランス「70%、25%、5%ルール」
ベースカラー(70%)基盤となる色。背景やキャラクターの衣装など、広い面積に使う色を選びます。
アソートカラー(25%)ベースカラーを補完する色。ベースカラーと調和するように使います。
アクセントカラー(5%)アクセントとなる色。ポイントとなる部分に使い、メリハリをつけます。

補色の活用でメリハリを

色相環の反対に位置する色(補色)を使うと、コントラストが強調され、インパクトのあるデザインになります。

例えば、青とオレンジ、赤と緑などの組み合わせは視覚的な強さを持つため、目立たせたい部分に使うと効果的です。

ただし、使いすぎると目がチカチカしてしまうので、バランスを意識しましょう。

無彩色の活用でバランスを取る

黒や白、灰色などの無彩色は、どんな色とも調和する万能色です。

彩度の高い色を引き立てたり、全体を落ち着いた印象に仕上げるために、無彩色を活用することをおすすめします。

ingectar-e (著), 山口 謠司 (解説) 情景、感情、天文、季節、自然、時間の6つのテーマで様々な言葉を収録し、 その言葉の意味だけでなく、その言葉を表現した配色を紹介しています。

配色が上手くいかないときの対処法

もし配色に行き詰まったら、以下の方法を試してみてください。

白黒にして確認

色が多すぎてまとまりがないと感じたら、いったん白黒で表示してみましょう。

色の濃淡や明暗のバランスが取れているかが確認できます。

参考資料を探す

配色に迷ったら、テーマに合ったイラストや写真を探して参考にするのも一つの手です。

特に「配色」をテーマにした書籍は多く出版されているので、気になるものを1冊読んでみるといいでしょう。

色数を減らす

色を多く使いすぎると統一感が崩れがちです。

なるべく3色以内に絞り、無彩色を多めに使うことでバランスを取りましょう。

ユーリ・ロマニュク (著) 写真から抽出された色彩は、誰でもすぐにデザインやアートに取り入れられる実用性抜群のアイデア集。各配色には、RGBやCMYKといった数値が明記されているので、Webや印刷にすぐに反映可能です。

まとめ

知識を活かして配色を楽しもう!

配色はセンスだけでなく、知識と経験で磨くことができます

色の特性や心理効果、バランスの取り方を学べば、誰でもセンスの良い配色を実現できます。

最初は少し難しく感じるかもしれませんが、日常生活の中で色の組み合わせに目を向け、試行錯誤することで、自然とコツが掴めるようになります。自分のイラスト・デザインが一段と魅力的に見える配色を楽しんでみてくださいね。

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