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大正ロマン風の配色とは?初心者向けに解説

大正ロマンとは?

大正ロマンとは、大正時代(1912〜1926年)の文化や美意識を反映したレトロで華やかなスタイルのことです。
モダンな西洋文化と日本の伝統美が融合した独特の世界観が特徴で、デザインやファッション、建築など幅広い分野に影響を与えました。

本記事では、大正ロマン風の配色について、デザイン初心者でも取り入れやすいように詳しく解説します。
デザインの参考になるカラーパレットや、配色のポイントも紹介するので、ぜひ活用してください。

橋爪節也 (著) 大正・昭和初期の繁華街で配布されたチラシのなかから優れたデザインを厳選して紹介!

大正ロマン風デザインの基本配色

深みのある「和色」を活用する

大正ロマンのデザインでは、日本の伝統的な色合いに深みのあるトーンを加えるのが特徴です。
特に以下の色がよく使われます。

深紅(しんく)

上品で落ち着いた赤。和装やインテリアによく使われる。

金茶(きんちゃ)

渋みのあるゴールド系の茶色。クラシックな雰囲気を演出。

青緑(あおみどり)

和モダンな印象を与えるエメラルドグリーン系の色。

藤色(ふじいろ)

優雅でノスタルジックな紫がかった青。

煤竹色(すすたけいろ)

落ち着いたブラウン系の色で、大正時代の家具や建築に多い。

これらの色をうまく組み合わせることで、大正ロマンらしい雰囲気を作ることができます。

大正ロマン風の配色のコツ

くすみカラーを活用する

大正ロマンの世界観を出すためには、ビビッドな色ではなく、ややくすんだ色を使うことが重要です。
例えば、純粋な赤ではなく深紅(しんく)、鮮やかな青ではなく青緑(あおみどり)を選ぶと、大正時代のノスタルジックな雰囲気を演出できます。

アクセントにゴールドを加える

金茶(きんちゃ)や金色をアクセントとして取り入れると、高級感とレトロ感を同時に演出できます。
例えば、ポスターやWebデザインの見出し部分、装飾のラインに金系の色を使うと、大正ロマンらしい華やかさが際立ちます。

色数を増やしすぎない

大正ロマン風デザインでは、主役となる色を2〜3色に絞り、補助的に1〜2色加えるのがポイントです。
色が多すぎるとゴチャゴチャした印象になりやすいので、「深紅 × 青緑 × 煤竹色」のように、まとまりのある配色を意識しましょう。

藤原太一 (著), マール社編集部 (編集) 大正時代のタイポグラフィ名著、待望の復刻。デザイナー、イラストレーター、フォント好きのためのデザイン資料集

初心者向け!大正ロマン風カラーパレット例

① 王道のレトロクラシック配色

  • メインカラー:深紅(#A22041)
  • サブカラー:金茶(#C7802D)
  • アクセント:煤竹色(#6F514C)

② エレガントな和モダン配色

  • メインカラー:青緑(#00A497)
  • サブカラー:藤色(#A59ACA)
  • アクセント:金茶(#C7802D)

③ 優雅で落ち着いたシックな配色

  • メインカラー:煤竹色(#6F514C)
  • サブカラー:藤色(#A59ACA)
  • アクセント:深紅(#A22041)

これらのカラーパレットを活用すると、初心者でも簡単に大正ロマン風のデザインを作れます。

まとめ

大正ロマン風デザインの配色には、深紅、金茶、青緑、藤色、煤竹色などの和の色が欠かせません。
くすみカラーを意識しつつ、ゴールドをアクセントに使うことで、レトロでありながら洗練された雰囲気を演出できます。

初心者の方でも、まずはシンプルなカラーパレットから試してみると、大正ロマンの雰囲気をうまく取り入れられるでしょう。

この配色を活かしたデザインを作りたい方は、ぜひ実践してみてください!

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