MacBookを選ぶとき、クリエイターにとって悩みの種になるのが…
スペック、サイズ、価格…何を基準に選べば失敗しないの?
特にPhotoshopやIllustrator、映像制作を日常的に使う人にとっては、性能と快適さのバランスが非常に重要です。
この記事では、デザイナー・映像制作者・長期使用を前提とする人など、さまざまなニーズに応じたMacBook選びをわかりやすく紹介します。

使用スタイルから考えるMac選び
まずは、自分がどのタイプのクリエイターかを整理しましょう。
タイプ | 特徴 | 必要なスペック感 |
---|---|---|
画像編集・印刷物・バナー・ロゴ | 中〜高性能CPU、24GBメモリ以上推奨 | |
4K映像編集・エフェクト処理 | 高GPU、冷却性能、1TB以上のSSD | |
5〜6年以上使いたい | 余裕のある構成(Proチップ+大容量メモリ) | |
サクサク動作・静音・画面品質 | ファン搭載、XDRディスプレイ、高音質スピーカー | |
出先での軽作業やプレゼン用 | 軽量、薄型、充電持続力 |

各モデルの性能比較とおすすめポイント
MacBook Air 15インチ(M4)

特徴 | 内容 |
---|---|
CPU/GPU | M4(10コアCPU / 10コアGPU) |
メモリ | 最大24GB(ユニファイド) |
ストレージ | 最大2TB |
重量 | 約1.5kg |
冷却 | ファンレス(静音) |
ポート | Thunderbolt 4 × 2、MagSafe |
おすすめユーザー
- Illustrator単体、Photoshop軽作業を中心にする人
- 持ち運びが多い人
- 1〜2時間程度の外作業がメインの人
注意点
・ファンがないため、3時間以上の連続作業や高負荷にはやや不向き
・ポートが少ないので、外部機器を多用するならハブ必須
MacBook Pro 14インチ(M4)

特徴 | 内容 |
---|---|
CPU/GPU | M4(10コアCPU / 10コアGPU) |
メモリ | 最大24GB |
ストレージ | 最大2TB |
冷却 | ファン搭載(長時間作業でも安定) |
ディスプレイ | 14.2″ Liquid Retina XDR |
ポート | Thunderbolt 4 × 3、HDMI、SDXC、MagSafe、イヤホンジャック |
おすすめユーザー
- Photoshop+Illustratorの同時使用者
- 2GB級の重いファイルも“たまに”扱う人
- 3〜5時間以上の継続作業を行う人
- Airのファンレスが不安だった人
長所
・ファン搭載によりサーマルスロットリング(熱で性能低下)を防げる
・XDRディスプレイで色精度・明るさも業務向け
・拡張性が高く、SDスロットやHDMIが内蔵
MacBook Pro 14インチ(M4 Pro)

特徴 | 内容 |
---|---|
CPU/GPU | M4 Pro(12コアCPU / 18〜20コアGPU) |
メモリ | 最大36GB |
ストレージ | 最大4TB |
その他 | 処理性能はM4無印の約1.2〜1.3倍(特にGPU処理) |
おすすめユーザー
- 映像制作(Premiere Pro / After Effects)を日常的に行う人
- 2GB超のIllustrator/PSDファイルを頻繁に扱う人
- 毎日5時間以上作業するようなプロユース
- 将来のAdobeアップデートに対しても耐久性を持たせたい人
注意点
・性能は高いが、M4無印との差は体感的にはそこまで大きくない(用途次第)
・費用対効果は高くないが、“安心感”は高い

費用対効果チャート
モデル | 予想価格 | 総合スコア(100点) | 費用対効果(スコア÷価格×10000) |
---|---|---|---|
M4 無印(Pro 14″) | 約328,800円 | 85点 | 2.59 |
M4 Pro(Pro 14″) | 約348,800円 | 95点 | 2.72 |
つまり……
M4 Proのほうが若干コスパが良く見えるが、差はごく僅か。
用途が明確に重くないならM4で十分。
耐用年数別コスト比較
年数 | M4無印(円/年) | M4 Pro(円/年) | 差額 |
---|---|---|---|
3年 | ¥109,600 | ¥116,267 | ¥6,667 |
4年 | ¥82,200 | ¥87,200 | ¥5,000 |
5年 | ¥65,760 | ¥69,760 | ¥4,000 |
6年 | ¥54,800 | ¥58,133 | ¥3,333 |
つまり……
長く使うほど、年間差額は縮小。
性能を持て余すなら、M4 Proは“もったいない”可能性も。

タイプ別おすすめまとめ
あなたのタイプ | おすすめ構成 |
---|---|
Illustrator中心、画像も軽め | MacBook Air 15inch M4(24GB) |
デザイン+軽い写真加工 | MacBook Pro 14inch M4(24GB, 1TB) |
画像&映像編集両方をやる | MacBook Pro 14inch M4 Pro(24GB〜, 1TB〜) |
持ち運び多く、出先での作業時間は短め | MacBook Air 15inch |
長期間(5年以上)使い倒したい | MacBook Pro 14inch M4 Pro(メモリ多め推奨) |
最終判断に迷ったら
「実務に対して過不足ないか?」で選ぶのがベストですが、作業用PCは長く使うもの。
これだとスペックが足りないかも……と思うのだったら、「安心料」を支払うのも手です。
少しでも不安があるならやめるべき!
おすすめ周辺機器(持ち歩き用)
外部SSD:SanDisk Extreme Portable(1TB〜2TB)
外で作業をするときは、データをパソコンの中だけに入れておくと容量がすぐいっぱいになったり、動作が重くなったりしがちです。
そんなときに便利なのが「ポータブルSSD」。
作業中のデータを外付けにしておけば、パソコンは軽く動くし、大事なデータも安全に持ち運べます。
SanDiskのこのポータブルSSDは、1TBの大容量と最大800MB/sの高速転送で、IllustratorやPhotoshopの重いデータもサクサク扱えます。
重さはたった40gでとても軽く、バッグに入れても全くかさばりません。
さらに、2mの高さから落としても耐えられる頑丈さも魅力。
USB-CとUSB-Aの両方に対応していて、MacBookでもそのまま使えます。
外での作業が増えてきた人にとって、持っておくと安心なアイテムです。

USB-Cハブ:Satechi/CalDigit TS4
外で作業するときは、ノートPC1台だとポートが足りず、データ移動や充電にイライラしがちです。
そんなときに便利なのが「USB-Cハブ」。
USB-AやSDカードを一度に接続できるので、周辺機器に困らず、作業環境がスムーズになります。
UGREENのこのUSB-Cハブは、USB-Cポートに挿すだけで、USB-A×3、HDMI、SD/TFカードスロット、イーサネットなどがまとめられます。
最大5Gbpsの高速通信に対応していて、写真の移動や外付けSSDとの接続も快適です。
コンパクトながら、ケーブルを挿し替える手間から解放され、外出先での作業が格段に快適になります。
MacBookやWindowsノート、Android端末にも対応していて、これ1つあればカフェやコワーキングでもすっきりしたデスクが実現できます。

放熱対策:アルミ冷却スタンド
外で作業をすると、ノートPCが熱を持って動作が遅くなったり、ファンの音が気になったりすることがあります。
そんなときに便利なのが冷却パッド。
PCの下に置くだけで、温度上昇を抑えて快適な作業を保てます。
この冷却パッドは、6つの静音ファンを搭載。
熱をしっかり逃がして、IllustratorやPhotoshopの重い作業でも安定して使えます。
5段階の角度調整に対応していて、長時間の作業でも姿勢を保ちやすい設計。
持ち運びもしやすく、USB給電でどこでもすぐ使えます。
カフェや出先で本格的な作業をする人にとって、1つ持っておくと安心なアイテムです。

おわりに
この記事が、MacBook選びに迷う全てのクリエイターの背中を“押さずに整える”助けになりますように。