フリーランスで長く続けたいなら、「断る勇気」が必要です。
「単価が低い」「納期が短い」「指示が曖昧」──
こんな依頼、なんとなく受けてしまい後悔した経験はありませんか?
この記事では、フリーランスが受けるべきでない案件の特徴と、角が立たない断り方をテンプレ付きで解説。
さらに、受けるかどうか迷ったときの判断基準やトラブル回避の工夫まで、網羅的にご紹介します。

断るべき案件の特徴10選
単価が極端に低い(相場以下)
「1本500円」「1案件3,000円以下」のような依頼は要注意。
時間単価で最低賃金を下回るなら即NG。
作業量と報酬が見合わない
「簡単」と言いながらフィードバック・リテイクが延々続く…など、実作業と報酬のバランスに要注意。
納期が急すぎる
「今日中に欲しい」といった超短納期案件は要警戒。
スケジュール崩壊の元です。
要件が曖昧、情報が少ない
- 「いい感じで」
- 「とりあえずやってみて」
→ 方向性のズレによる再作業・修正地獄のリスク。
コミュニケーションが不安
- 深夜の連絡
- 返事が極端に遅い or 曖昧な回答
→ 誤解やミスが発生しやすく、業務トラブルに直結。
失礼な態度・横柄な対応
- 初対面でタメ口
- 上から目線で交渉してくる
→ 敬意のない相手は断ってOK。
支払いが不透明
- 着手金を渋る
- 「振込は2ヶ月後」など不自然な条件
→ 未払いリスクが高く、最優先で避けるべき案件。
著作権・倫理的にNGな内容
- 他人の作品の模倣
- 政治・宗教・ギャンブル・差別に関する内容
→ 法的・社会的リスクあり。絶対に断りましょう。
得意領域とズレている
「対応できますか?」と言われても、専門外の内容は品質低下や信頼損失の元になります。
初回から値下げ交渉される
「この価格だと高いので…」と言われたら今後も値下げ前提で見られる可能性大。

断る判断基準|迷ったときのチェックリスト
以下の5項目中、2つ以上に該当したら断る判断が妥当です。
- 価格が相場に見合っていない
- コミュニケーションが不安定
- 自分の得意分野から外れている
- スケジュールに無理がある
- 相手とのやり取りに違和感がある
断り方のコツとテンプレート
ポイント:
- 感情を出さずに丁寧な文章で
- 理由は詳細に書かなくてもOK
- 代替提案(紹介・次回相談)で関係性を保つ
汎用テンプレ(やんわり断る)
お世話になっております。
ご相談いただきありがとうございます。
誠に恐縮ではございますが、現在の業務状況を踏まえ、今回はご依頼をお受けできかねます。
また機会がございましたら、ぜひお声がけいただければ幸いです。
単価が合わないとき
ご提示いただいた条件ですと、現在の料金体系ではご対応が難しいため、申し訳ございませんが今回は辞退させていただきます。

トラブル回避に効く事前対策リスト
- プロフィールに「対応可能業務/NG業務」を明記
- 料金表・納期目安を提示
- 契約書または発注書を用意
- 初回連絡で相手の人柄・姿勢を確認
- 「納品後の修正範囲」を明文化
よくある質問(FAQ)
断ると悪評を書かれたりしませんか?
丁寧に対応すれば問題ありません。
逆に、受けてトラブルになる方が悪影響です。
クライアントに失礼じゃないですか?
断り方次第です。
感謝と誠意を伝えれば、相手も納得してくれることがほとんどです。
最初から断る基準を明示しておくべき?
はい。
事前にNG条件を記載しておくことで、不要なやりとりを防げます。

まとめ:断る力は、長く続ける力
すべての依頼を受ける必要はありません。
むしろ、自分の働き方を守るためには「断る判断」が最も重要です。
長く続けたいからこそ、無理せず・燃え尽きず・誠実に断る力を持ちましょう。