「好きなことで収入を得られたらいいな」
──そう思ったことはありませんか?
私は昔からデザインが好きで、学校行事のチラシやロゴを作るのが趣味でした。
最初は完全に無償のボランティア。でもあるとき、「これって副業にできるのでは?」と本気で考えるようになりました。
そう思い立ってから今年で6年。
今現在は、少ない月でも20万〜多い月は40万くらい、デザイン副業だけで入ってくる状態です。
この記事では、趣味のデザインを副業にして収益化した私の実体験をもとに、趣味を仕事にする方法に役立つ情報をステップ形式でお届けします。

趣味と仕事の境界線は「お金をいただく仕組みがあるか」
デザインを人に頼まれて作ることと、それを副業にすることの違いは何か?
答えはシンプルです。
対価を得る仕組みを作ったかどうかです。
つまり今まで(趣味)のように、目の前の依頼を楽しくこなしてハイ終わり、というわけにはいかないんです。
仕事を取りにいく、仕事を終えたら次の仕事に繋げていく、自分を知ってもらう努力をするなど、今までは必要の無かった行為が必要になってくるんです。
私はココナラというスキル販売プラットフォームに登録し、初めて「お金をいただくための出品」をしました。
ここからが私の副業の始まりでした。

「趣味で終わる人」と「仕事にできる人」の違いとは?
仕事にできるかどうかの違いは、スキルではなく意識。
一番の分かれ目は「お金をもらうこと」への覚悟です。
趣味 | 楽しく作って、喜んでもらって終わり |
仕事 | 自分から仕事を取りにいき、責任を持って作って、報酬を受け取る |
- 自分の作品を人に見せているか?
- 「自分を売り出す努力」に苦を感じないか?
- 「お金を払ってでも頼みたい」と言われたことがあるか?
- 人の依頼を受けたことがあるか?
1つでも当てはまれば、仕事にするポテンシャルはあると思います。
仕事にできるかどうかは「ココナラ」で試した
「これ、仕事になるかも」と思った私は、ココナラに出品しました。
しかし、もちろん依頼を待つだけでは仕事なんか来ません。
私が最初の一件をもらうために行なったことをメモとして残しておきます。

最初の1件を取るためにやった3つの工夫
実績ゼロ&レビューゼロの状態で仕事を得るのは簡単ではありません。

誰だって得体の知れない人物に有償依頼なんてしたくないですからね。
まず、多くの人にとって「自分が信頼に足る人物であること」を証明することは難しいです。
だって仕事での実績が無いんですから。

身分証明をしたところで、デザインスキルまで証明できるわけではありません。
そこで私は、「信用できる人物になる」のではなく、「信用できないけど頼んでみてもいいと思える人物」になりました。
具体的にはこんな感じ。
- 本人確認をしておく
- これをやらなきゃ話になりません。
最初の「詐欺かもしれない」を払拭するのに必要不可欠です。
- これをやらなきゃ話になりません。
- 価格を下げる(例:A4チラシを1,000円〜)
- 要するに「この金額なら賭けてみてもいい」と思わせるんです。
得体の知れない人物に1万円は払えないけど、1,000円なら試してもいいと思えませんか?
- 要するに「この金額なら賭けてみてもいい」と思わせるんです。
- 商品説明ページをわかりやすく書く
- 読んでるうちに「こいつ面倒臭そうだな」と思われたら即終了です。
簡潔に書きすぎるのも信頼度が下がるのでほどほどに。
- 読んでるうちに「こいつ面倒臭そうだな」と思われたら即終了です。
- 「3案出します」など付加価値をつける
これにより、なんとか数件の仕事を得ることができました。
あとは全力で臨んで「丁寧な人で安心した」というレビューをいただき、次の依頼に繋がりやすくなっていくわけです。
レビューがある程度溜まってアカウントの信頼度が上がれば、1件1,000円とかいう意味不明な価格設定ともおさらばです。
実績がないなら、趣味の作品をポートフォリオ化
副業として活動するなら、「どんなものが作れるか」を見せることが重要。
私は、過去に作った文化祭のポスターや知人のロゴをPDFにまとめ、ポートフォリオとして提示しました。
- 作品には使用目的やテーマを記載
- 無料配布テンプレは使わず、構成や色に個性を出す
実績がなくても「仕事のイメージ」を伝えられることが、信頼につながります。

最初はGoogleドライブ+URL共有で十分です。

SNSで「私は仕事を受けている」と知らせる
最初の仕事をSNSでシェアするだけで、「それ誰が作ったの?」「お願いしてもいい?」と声がかかるようになりました。
- 投稿には「制作しました!」と明記
- 制作の意図やこだわりも一言添える
- プロフィールに「お仕事募集中」と明記
「自分が頼んでもいい人」として見せることで、自然と依頼が広がります。

メニューを明確にして「頼みやすさ」をつくる
「何をお願いできるのか」が分からないと、人は依頼しません。
そこで私は、サービス内容を単純にパッケージ化しました。
サービス名 | 価格(開始時) |
---|---|
SNS用 広告バナー画像3点セット | ¥2,000 |
イベント用 A4片面チラシ | ¥3,000 |
フルカラー ロゴデザイン | ¥4,500 |
このように商品を「見える化」することで、依頼のハードルが一気に下がりました。

この「見える化」って言葉が嫌いなんですが他になんて言ったらいいですか?
ちなみにですが、もちろん現在はこんな塵みたいな価格では承っていません。
SNS投稿|「頼んでいい人」として認識してもらう
ココナラだけに頼らず、作品をSNSに載せて広げる活動も重要でした。
- 納品許可が出た案件は「制作しました」と画像付きで投稿
- 制作時の工夫や苦労も合わせて発信(例:「今回のテーマは”信頼感”でした」など)
- 投稿の最後に「デザインのご相談はDMへ」と一言入れる
数件はSNS経由で知人→紹介→受注につながりました。
継続のために単価を上げ「価格と責任のバランス」をとる
忙しくなると、最初の低価格では続かなくなります。
仕事が少しずつ増えて「制作時間に対して安すぎる」と感じた段階で、新規の価格だけ引き上げました。
- 旧:A4チラシ ¥3,000 → 新:¥4,500
- 既存のリピーターにはしばらく旧価格で対応(移行期を設けた)
また、修正対応・やり取りの時間も適切に管理。
好きなことを仕事として「長く続ける」には、自分を守る仕組みが必要です。

趣味を仕事にするメリットとデメリット
デザインを仕事にしてから、色々なメリット・デメリットを感じました。
メリット
- 好きなことをやるだけで報酬が得られる喜び
- 人の役に立つ実感
- フィードバックでスキルが伸びる
デメリット
- 納期や対応で“義務感”が生まれる
- 自由にやれないことが多い
- 好きなことが「苦しい」に変わるリスクも

解決策は「無理しすぎず、自分のペースで続ける」こと。
まとめ|仕事化に必要なのは「技術」よりも「届ける工夫」
デザインのスキルはそこまで変わっていません。
でも、出品し、見せ方を工夫し、対応を丁寧にしたことで、「収益の出る副業」になりました。
- 誰かに届けたいという気持ち
- 見える形にする工夫
- 続けられる仕組み(価格・時間・対応)
この3つを意識するだけで、趣味は立派な副業・仕事になります。
「好き」だけではお金は生まれません。
届け方・伝え方・信頼の積み重ねが、副業を育ててくれます。
あなたの「好き」も、きっと誰かの役に立ちます。
ぜひ、その一歩を踏み出してみてください。