副業でデザインをやってみたい。でも――
- 実名で活動するのはちょっと怖い
- SNSも得意じゃないし、発信にも自信がない
- そもそも“売れる”ほど上手くない…
そう思っていませんか?
結論から言うと、匿名・無名でもデザインで収益を得ることは十分に可能です。
それも、特別な才能や人脈がなくても。必要なのは「顔」ではなく「仕組み」です。
この記事では、匿名デザイナーでも売れる売り場と戦略、具体的な始め方まで、余すところなく解説します。

匿名でも売れる!5つの実践的な販売場所
顔出しナシ・実名非公開で活動したい人でも使える、現実的な売り場はこちらです。
Booth
- 同人・素材販売に強い
- 匿名運用OK/PDF・AI・PNG販売OK
- デザイン素材・テンプレ・PDFマニュアルの販売に最適
- 決済・DL・発送(物理商品も)まで全部自動化可能
「デザインテンプレ」「ロゴ素材」「ZINE表紙風パック」などに強い
BASE
- 無料でネットショップが作れる
- 匿名/法人名義でも運用OK
- デジタルデータ販売アプリを入れればPDF・Zipも販売可
- 商品ごとにページデザインができるため、ブランディングにも◎
「匿名ブランド」として世界観を作りやすい売り場
ココナラ
- 顔出し不要(アイコンで活動可)
- ただし「評価」や「実績」が重視されやすく、最初は価格を下げないと売れにくい
- 会話形式での受注に慣れている人向け
個別制作に向いているが、慣れるまでは労力大きめ
note
- ブログ形式で発信+販売ができる
- 「自分のデザイン思考」を言語化して売るのに最適
- ファンを作る導線としても活用可
「解説つきテンプレ」「思考プロセスnote」などが売れている
Skeb(匿名特化)
- 完全匿名/報酬先払い/メッセージ禁止(やりとり不要)
- 自動でSNSに公開される(ポートフォリオ代わりにも)
- イラスト・ロゴ・装丁系の依頼も可能
価格相場は低め。ライト層向け+練習台として◎

匿名デザイナーが売るための“見せ方戦略”3選
匿名でも売れている人は「上手いから」ではなく「見せ方が上手いから」です。
以下は、顔や名前が出せない人でも取り入れられる戦略です。
商品・サービスに「名前」をつけてブランディングする
- 「ロゴデザインA」よりも、「夜空シリーズロゴ」「白紙ロゴパック」などの方が印象に残る
- 商品名がブランディングそのものになる
- 同シリーズで複数商品展開しやすい
例:「Atelier Neige|装丁テンプレ3種セット」「Botanique|植物系ロゴパック」
世界観や用途を“言葉で補う”説明文が強い
- 「誰が、どんな場面で使うか」を文章で補うだけで購入率は上がる
- 作品を「ただのおしゃれ」から「実用的な選択肢」に変える
例:「ZINEや詩集の表紙に使える、余白と静けさを意識した装丁テンプレです」
テンプレ/素材/PDFで“ストック型収益”をつくる
- 単発の受注ではなく、時間をかけてストックしていく商品がある
- 「売れる→作る」ではなく、「作る→売れ続ける」に切り替える
- 小さな実績を積みながら、次第に売上が安定していく
1日1時間でできる素材でも、数ヶ月後には売上の柱に。

匿名販売でトラブルを防ぐための3つの注意点
商用利用素材・フォントの権利は必ず確認
- 商用OKの明記
- 使用条件・配布禁止条件などに注意
利用規約を必ず記載
- 再配布NG、商用利用OK
- クレジット表記必要かどうか など
納品実績を公開する際は相手の許可を取る
- 匿名活動だと「納品物=唯一の実績」になるため、許可を取って公開可否を確認
実際に売れる“商品アイデア”一覧
- デザインテンプレ(AI/PDF)
- ロゴデザインセット(商用OK・名前差し替え可)
- SNSアイコン&名刺デザイン雛形
- ZINE表紙テンプレ&説明PDF
- 「初めての自分ブランディング」ガイド(PDF講座)
主な販売プラットフォーム徹底比較
「どのサービスを使えばいいのか分からない…」という方のために、
主要な5つのプラットフォームを比較表でまとめました。
サービス名 | 匿名性 | 対応商品形式 | 手数料(税込) | 向いている人・用途 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
Booth | ◎ 匿名完全OK | PDF/画像/AI/素材DL/物販 | 約5.6% + 決済手数料 | デザイン素材・テンプレ・PDF教材販売 | Pixiv連携で即始められる。商用OK可 |
BASE | ◎ 実名非公開可 | デジタル商品(アプリ追加)/物販 | 6.6%+40円/件 | 自ブランドを作りたい人向け | デザイン調整自由/匿名ブランド展開に最適 |
note | ○ 名前は表示されるがアイコン・匿名名使用可 | 記事販売/PDFDL | 10% | ブログ+販売/文章とセットで売る | 解説+テンプレの販売に強い |
ココナラ | △ 匿名可だが評価重視 | サービス提供型/受注制作 | 22% | ロゴ/名刺などの単発受注向け | 評価・実績が重要。SNS的要素あり |
Skeb | ◎ 完全匿名+やりとり不要 | 画像・ロゴ等(納品後自動公開) | 約20% | やりとりが苦手な人/低価格で量をこなしたい人 | リクエスト形式/単価は安め |
迷ったらこう選ぶ!
あなたの状況 | おすすめ |
---|---|
初めて販売する&匿名が第一優先 | Booth(素材販売スタートに最適) |
ブランドっぽく展開したい・商品ごとにページ調整したい | BASE |
ブログ・文章と合わせて売りたい | note |
低価格でも量をこなしたい・営業したくない | Skeb |
受注制作で実績を積みたい | ココナラ(ただし慣れが必要) |
BoothとBASEなど、“併用”も可能!
- 同じテンプレでも
→ BoothではDL販売
→ BASEでは名入れ対応やセット販売
というように、「使い分け」も戦略の一つです。 - どちらも匿名OKかつ無料で始められるので、まずは両方登録して比較しながら運用するのがおすすめです。

無名でも売れるのは「整えた人」
「私は誰にも知られていないから売れない」
「顔出しできないからチャンスがない」
そう思っている人こそ、ぜひ覚えていてほしいことがあります。
無名でも売れる人は、「才能がある人」ではなく、“整えてきた人”です。
見せ方を整える。
言葉を整える。
売り場を整える。
この3つの“整える習慣”を積み重ねていけば、匿名でも必ずファンはついてきます。
まずは今日、あなたの作品に名前をつけて、無料のBoothやBASEでストアを開いてみましょう。
あなたの世界観に惹かれる誰かは、もうそこにいます。
どこで売るかは“使いやすさ×戦略”で選ぼう
- 匿名性だけでなく、何を売りたいか/どれくらい関わりたいかも判断軸に。
- 最初の売上は小さくても、整えて継続することで“買ってくれる人がいる”という安心感が得られます。